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「寝る子は育つは本当?」学習における睡眠の重要性

「寝る子は育つは本当?」学習における睡眠の重要性

「寝る子は育つ」ということわざがありますが、睡眠の量がどのようにして発育に影響を及ぼすのでしょうか。睡眠を削って勉強する子より、しっかりと寝る子の方が育つというのは本当なのでしょうか。今回は学習における睡眠の重要性について書いてみようと思います。

〇見出し

1.    眠れない子が増えている⁉
2.    睡眠の仕組みと学習との関係性
3.    まとめ

1. 眠れない子が増えている⁉


塾講師を始めて10年ほど経ちましたが、以前に比べると授業中にウトウトしてしまう子、「眠い、疲れた」と平気で言ってしまう子が本当に増えたように感じます。特に小学生にその傾向が強いです。もちろん子供の意欲を高める授業を常に意識して、授業の取り組みをより参加型・体験型にしているのですが…。中には塾の授業は起きているけれど、学校の授業は寝るという子も増えています。本末転倒もいいところですね…。よく子供たちに何時に寝るのかをたずねるのですが、小学生の高学年くらいになると、深夜3時、4時くらいという驚愕の時間が返ってくることが多いです。そんな時間まで何しているのと尋ねると多くはゲームをしているという答えが返ってきますが、中には特に何もしていないけれど、考えごとしていたらそれくらいの時間になったという子もいます。ワークライフバランスがここ数年で変化し、両親が共に遅くまで働くという家庭も増えてきました。その影響は間違いなく子育てにも少なからず影響を及ぼし、睡眠を十分に確保できていない子が増えているように感じます。睡眠を十分に確保できていない子供がふえることが、社会に与える悪影響をもう一度考える必要があるように思いますね。

2. 睡眠の仕組みと学習との関係性


人間は寝ている間に、眠りが浅い「レム睡眠」と、眠りが深い「ノンレム睡眠」を繰り返していることはよく知られていますが、この「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」は勉強とも深くかかわりがあります。実は、私たちの脳は「レム睡眠」の時に昼間に勉強した内容を整理し、記憶として定着させるといわれているのです。「レム睡眠」は一晩に4~5回あらわれます。つまり睡眠時間が短くなれば、それだけ「レム睡眠」の回数が減り、せっかく覚えた学習内容が脳に残りにくくなるということ。学習の効果を高めるためには、充分な睡眠が欠かせません。では、適切な睡眠時間とはどのくらいなのでしょうか?人により適切な睡眠時間は違うため、具体的な時間を出すことはできません。 しかし、調査によると、日本の学生の平日の睡眠時間の平均は、世界各国の同年代よりも1時間以上足りないようです。このことからも、ただでさえ睡眠時間が短い傾向にある日本の学生が、さらに睡眠時間を極端に削ることはやめた方がよいといえるでしょう。

3. まとめ


欧米やアジアの一部の国では、生活が夜型にシフトした分、学校の始業時間を遅らせる試みも行われています。(日本もそうなればいいのですが…)そのくらい世界では子どもたちの健全な発育にはやはり睡眠は欠かせないものだと考えられています。睡眠時間が長い子、就寝時間が早い子の方が学業の成績がいいという科学的な実証結果もあります。子供たちは確実に親の背中を見て成長をしていきます。親が遅くまで起きているから子供たちも遅くまで起きているということはとても多いです。仕事が忙しいというのも分かりますし、その忙しさから自由時間が減り、娯楽にかける時間を確保するために睡眠を削ってしまうこともあるでしょう。ただ大人がその生活をしてしまうと、子供たちの真似をしてしまいます。思い切って夜型の生活から朝型の生活に変えるのも一つの手です。まずはしっかりと親の背中を見せてあげ、子供たちに誠実に向き合い、しっかりと寝ることは本当に大事なんだよと躾けることも大事ですね。

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