塾講師が教える学習塾の指導形態の特長について

ここでは塾の指導形態について解説をしていきます。近年学習塾の指導形態にはいろいろな形が出てきました。すべての形態で指導経験があるものとして、それぞれの特徴や、長所・短所をくわしく説明させて頂きます。

〇見出し

1.    塾を決めるポイント
2.    集団授業の特徴
3.    個別指導の特徴
4.    自立支援型指導の特徴
5.    モクレンでの取り組み

１.　塾を決めるポイント

まずは塾を決めるポイントからお話をさせて頂きます。お子様に必要と感じるタイミングはどんな時でしょうか。これは本当に様々あると思います。「学校の授業についていけてない」、「学校のテストで点数が取れない、または下がってきた」、「学校の授業・テストについては問題ないが、もう少しレベルの高いことを学びたい」、「特定の教科だけが得意(苦手)なので、力を入れたい」「○○高校、○○大学に行きたいからその対策をして欲しい」などが挙げられるでしょうか。塾にもいろいろな種類があります。当然ですが闇雲に塾に入れても、お子様のニーズと塾の指導方針がずれていれば、成績は伸びません。まずはお子様が今何に困っているのか、しっかりとお子様の現状を理解してあげることがとても重要です。また説明会などにご参加いただき、塾の特徴、強み、方針をしっかりと見ておきましょう。

２.　集団授業の特徴

昔からある指導形態で、一番ポピュラーな形です。１０人～２０人、多ければ３０人くらいで１クラスを形成している塾が多いです。集団授業の長所は、「活気がある」、「仲間意識、競争意識が芽生え、切磋琢磨できる」ところで、ターゲット層は「学校のテストで点数が取れない、または下がってきた」、「学校の授業・テストについては問題ないが、もう少しレベルの高いことを学びたい」というお子様です。こういった悩みをお持ちのお子様にはうってつけの指導形態でしょう。ただし、集団授業では人数が多いため、人数が多いところが苦手なお子様や、自分の意見を発言するのが苦手なお子様には不向きでしょう。また授業内容も通われているお子様たちの学力の平均をとることが多いです。難しすぎる、簡単すぎてつまらない、この科目は自分でできるから必要ないなど、お子様１人１人に合わせた授業は難しいのが実状です。

３.　個別指導・家庭教師の特徴

集団授業・家庭教師は集団授業の短所を打ち消すために考案された指導形態です。１対１、１対２または１対３の授業形態が主になります。個別指導・家庭教師の長所は、「１人１人に合わせたカリキュラムを作ってもらえる」、「分からないところは分かるまで説明してもらえる」ところで、ターゲット層は「学校の授業についていけてない」、「特定の教科だけが得意(苦手)なので、力を入れたい」、「○○高校、○○大学に行きたいからその対策をして欲しい」というお子様です。こういった悩みをお持ちのお子様にはうってつけの指導形態でしょう。ただし、集団授業とは違い、どうしても受け身の授業になりがちで、分かるまで説明はしてもらえるものの、その後の演習は結局自分の力が必要なので、身につきづらい部分があったり、授業料が高額になりがちな部分や、講師の質もまばらになりがちです。

４.　自立支援型指導の特徴

最近注目されている指導形態として自立支援型指導というものがあります。これは個別指導とよく似た形態ですが、実際に教えるのは、ICT教材や、映像授業で、講師はその進捗管理やコーチング指導をメインに行います。自立支援型指導の長所としては、どんなお子様でも対応できるところなので、全てのお子様がターゲット層になりえます。その中でも特に自己管理が苦手なお子様にはもってこいだと思います。ただし、教材がICTや、映像授業なので、お子様が合う、合わないがかなりはっきりと分かれますし、教材の使い方を間違えると効果がなくなってしまうことが多いです。

５.　モクレンでの取り組み

モクレンは「学校のテストで点数が取れない、または下がってきた」、「学校の授業・テストについては問題ないが、もう少しレベルの高いことを学びたい」、「英語を得意にしたい、または英語科のある高校、大学を目指したい」お子様向けです。モクレンでは集団授業×個別指導のハイブリットの指導形態を取り入れています。集団授業では、活気があり、競争、仲間意識が生まれ、アウトプット（演習）が多く、一人で出来る力が身につく一方で、ついていけないと置いていかれがちになり、授業中は質問しにくいなどのデメリットがあります。個別指導では、インプット（説明）中心で分かるまで教えてもらえ、授業中にいつでも質問できる一方で、アウトプット（演習）が少なく、一人で解く力が付きにくく、競争意識がなく、受け身の学習になりがちです。また授業料でも個別指導では高額になります。モクレンでは、ICT教材を使用することによって、集団授業の良さ、個別指導の良さをかけ合わせた指導形態を実現しました。モクレンの集団授業は少人数制の集団授業です。１クラス１０名程度とし、集団授業の中でも、１人１人を大切にした指導をしています。また集団授業の前には演習の時間を設けており、しっかりとアウトプットできるようにしています。それでもどうしても授業が難しい場合は、個別指導で別途時間を設けて、その子が必要な指導をしております。