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「あなたは魚の釣り方を教えますか、それとも魚を釣ってあげますか?」現代の指導の在り方

指導方法

これは私を指導してくれた先生から教わったものです。もしあなたが見ず知らずの子供と無人島で遭難してしまったら、あなたは魚の釣り方を教えますか、それとも魚を釣ってあげますか。これは今の教育にはとても重要なポイントが秘められています。今回は現代の指導の在り方についてお話させていただきます。

〇見出し

1.教育の本質

2.ティーチングとコーチング

3.現在の塾のあり方と当塾の方針

 

1. 教育の本質

まず初めに、もう一度質問をします。もしあなたが見ず知らずの子供と無人島で遭難してしまったら、あなたは魚の釣り方を教えますか、それとも魚を釣ってあげますか。どちらが正解でどちらかが間違っているということはありません。むしろどちらも正しい答えだと思います。魚を釣ってあげて、子供を助けることは親切心からくるもので、道徳的に考えれば本来そうすべきなのでしょう。しかし、教育の場ではこれではいけません。魚を釣る方法を教えて、自律(あえて自立ではなく自律としています)させることが教育の本質です。つまり、勉強の中身を教えるのではなく、勉強の仕方を教え、自分で考え行動できるように育てることが大切だということです。

 

2. ティーチングとコーチング

これらのことを教育の場ではティーチングとコーチングと呼びます。前者がティーチングで、後者がコーチングと呼ばれています。何度もいうようにどちらが正解というわけではありません。バランスがとても大切だということです。ティーチングだけでは自律心は育たず、ずっと受け身のままになってしまいますし、かといってコーチングだけでは不十分です。少し前までの日本の教育は主にティーチングに重きを置いていました。先生の授業を聞いて、ただそれを暗記すれば点数が取れるという指導でした。10のことを8~9くらいは教えてくれるのです。しかし、今の日本の教育は、コーチングを主体としています。学校の先生は10のことを3~5くらいしか教えません。残りは自分たちで考えるようにさせています。テストでも自分で答えを記述したり、自分の想いを書いたりする問題が圧倒的に増えてきています。本来教育的にはいい方向に向かっているのですが、コーチングの指導に置いて最も大切なことは、一人一人の話をじっくりと聞いて、それぞれに合った課題を一緒に解決することにあります。つまり魚の釣り方を教えても、釣ることができないとき、それは餌が悪いのか、竿が悪いのか、糸が悪いのかを一緒に考えることが大事だということです。しかし、今の日本の教育ではそれは出来ません。なぜならば、一クラスに30~40人もの生徒がいますし、1人1人の話をゆっくりと聞くことは不可能です。今の教育は、釣り方だけを適当に教えて、ほったらかしにしている状態です。ただ日本の学校の先生は優秀な方が多く、自己犠牲もいとわずに、生徒対応をしてくれているおかげで、なんとか保たれています。しかし、働き手が少なくなってきているのも事実で、やはり、目の届かない生徒たちが、自己嫌悪に陥り、置いてきぼりになっているのです。

 

3.  現在の塾のあり方と当塾の方針

私は塾もそのあり方を考えなければならないと痛感しております。ティーチングの技能はもちろんこれからも向上させていく必要がありますが、それと同時にコーチングの技能とシステムをきちんと構築することが大切だと思っております。MOKURENでは特に1人1人と時間をしっかりととって、コミュニケーションをとることを大事にしています。しっかりと話を聞き、一人一人がどの部分に不安を感じているのか、どのような対応が必要なのかを理解するようにしています。そのための塾の指導の在り方、時間割構成などをこだわって作成しています。また「MOKURENの教室に来たら、必ず1回は先生と話をして、笑顔になって帰る」ということを信念に指導をしております。MOKURENが子供たちの笑顔で一ぱいの教室になるように日々精進してまいります。



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