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「教え子の話②」超多忙!部活の部長をしながら公立TOP校を目指す

「教え子の話②」超多忙!部活の部長をしながら公立TOP校を目指す

塾講師を始めて10年ほど経ちました。毎年たくさんの生徒を見てきました。1人1人個性的で、受験を通して、いろいろな経験を一緒にしてきました。その中で特に印象に残っている生徒のお話をしていきます。このお話を読んで、学べることもあるかと思いますので、ぜひ読んでみてください。

〇見出し

1.    多忙ゆえの苦悩、挫折
2.    周りからの叱咤激励、這い上がっていく精神力
3.    大切なこと

1.  多忙ゆえの苦悩、挫折


彼女との出会いは小学校6年生です。最初の頃は本当におとなしくて、塾に来てもほぼ話すこともなく、授業を受けてはただ帰っていくだけのような子でした。勉強面でも、基礎は出来ているけれど、目立って出来る子という感じではありませんでした。言葉は悪いですが、本当に最初は印象に薄い子という感じでした。その彼女が中学生になり、吹奏楽部に入ることになります。この吹奏楽部はなかなかの強豪で、大会でも優秀な成績を残すようなクラブでした。もちろん練習はかなり厳しく、とても忙しい部活です。中1・2年生の時も、部活と勉強の両立に苦労していました。塾に来て、とにかく勉強時間を強制的に確保して、基本をとにかく大事にすることを心がけていました。時には疲れて、授業中にウトウトしていることもありましたね。眠気覚ましといって、突然頭の上に教科書を乗せることもありましたね。(この辺りからちょっと不思議な子だなと思い始めましたし、めちゃくちゃしゃべる子に進化しましたね 笑)中3になり、高校受験を意識するようになっていく中、彼女の志望校は公立のTOP校でした。そんな中、彼女は吹奏楽の部長となります。最初聞いたときはいろいろな意味で大丈夫かなと思っていました。案の定、あまりの忙しさで、最初は本当に勉強のリズムがつかめず、塾の模試を受けてはボロボロにされていました。中3の夏休みも部活と夏期講習を何とか両立しながら進めていきましたね。10月、11月も吹奏楽部は続くので、そこまでは勉強に集中しきれず、1番大事な時期の模試で、一番厳しい結果を出してしまいます。その時は塾で大泣きしていましたね。ものすごく悩んでいたと思いますし、ものすごい挫折を味わいましたね。

2.  周りからの叱咤激励、這い上がっていく精神力


模試では散々な結果を出していた彼女ですが、彼女がとても偉かったなと思うことは、ただの1度もあきらめなかったことです。1度も志望校を変えると言わなかったです。そして、もう一つ、これは彼女のキャラクターがとても良かったこと。本人はそのつもりはないのでしょうが、周りからしてみると彼女には割と何でも素直に言えるタイプの子だったので、ダメなことはダメと言える子だったことがとても良かったです。(もちろん不機嫌にはなっていましたが、次の日には忘れているんですよね 笑)私自身もそうですが、彼女とは何度も言い争いをしました。そうやって周りから叱咤激励を受け、何度も涙しましたが、それを受け止め彼女は何度も這い上がってきました。これは部活で部長をやっていた経験がとても生かされたのでしょうね。ものすごく強い精神力を持っていました。最初に出会った時には想像もつかなかったような強靭な精神力を得られた彼女は、部活を引退してから勉強に集中していきます。中1・2年生で基礎は身に付けられていたので、飛躍的に伸びていきましたね。模試があまりなく、最後の正確な彼女の成績を測れなかったですが、あの時の実力は相当高かったと思います。志望校に受かるかどうかはとてもギリギリなラインでしたが、最後は合格を得ることができました。

3. 大切なこと


これはみんなに言えることですが、やはり目標を達成するには、あきらめない強い気持ち、何があっても這い上がってくる精神力を持っているかどうかが重要になります。そして、何を言われても、腹が立っても、受け止め、自分の力に変えていく力を身に付けることが必要です。これは大人になってもとても大切な心構えかなと思います。勉強面においては、やはり1・2年生の基本をおろそかにしないこと。時間が無い子ほど、塾は有効に使えます。塾の授業を受けることで、強制的に勉強時間は確保できます。中1・2年生の間はあまり成績にこだわりすぎる必要はありません。中3のやるべき時期が来たとき、勉強に集中しだしたら、成績は伸びますし、間に合います。これは中3で塾に入ってくる生徒とは大きな違いになります。もし部活でとても忙しいけれど、上位校をめざしたい子は、うまく塾を使ってみしょう。

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