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「教え子の話①」英語嫌いが、英語で点数を取れるようになった方法

「教え子の話①」英語嫌いが、英語で点数を取れるようになった方法

塾講師を始めて10年ほど経ちました。毎年たくさんの生徒を見てきました。1人1人個性的で、受験を通して、いろいろな経験を一緒にしてきました。その中で特に印象に残っている生徒のお話をしていきます。このお話を読んで、学べることもあるかと思いますので、ぜひ読んでみてください。

〇見出し

1.    宿題・課題はやらない
2.    変わったキッカケ
3.    現在

1.  宿題・課題はやらない

彼と出会ったのは、彼が中1の時です。出会った当初、そもそも勉強は嫌い・苦手という子でした。特に英語は興味もなくて、宿題・課題はほぼやらないような生徒でした。塾に通い始めた当初から何度も話をして、せめて宿題はして、授業は真面目に受けようと言い続けていました。ただ本人は聞いているようで、返事だけはして、行動は全く変わらないという状況がずっと続いていました。もちろんそんな状況なので、定期テストの点数は英語がボロボロでした。それが中2の時まで続きました。

2. 変わったキッカケ


中2の1学期の中間テストの時に、このままではいけないと思い、学年変わりのタイミングで、少し荒療治をすることにしました。いつもテスト前には英語の単語テストをやるのですが、彼はもちろんいつもボロボロで、ほぼ0点に近い点数を取っていました。間違い直しもやらせて、再テストをやらせていたのですが、なんだかんだ逃げ回り、結局最後まで完璧にせず定期テストを受けていました。そこで、その時は単語テストで間違えた問題を100回ずつノートに書くまで帰らせないというルールを作り、単語テスト当日に彼を含め、生徒たち全員に伝えました。他の生徒たちはある程度勉強していましたが、もちろん彼は単語の勉強を全くしてきていないので、ほぼ0点で、間違えた単語の数は100個を超えていました。つまり、10000回以上はノートに単語を書かなければいけないということになります。もちろん彼は嫌がって逃げようとしていましたが、その時は保護者の方のご協力も頂き、帰れない状況を作っていました。しぶしぶ10000回をノートに書かせていたのですが、16時くらいから22時30分くらいまでかかったと思います。最後の方は泣きながら書いていたのを覚えています。私も心が痛かったですが、どうしても彼に最後までやり切ることの大切さと、覚えるにはそれなりの努力が必要だということを分からせたくて、やったのを覚えています。今では通用しない方法だと思いますし、当時も賭けの面がありました。ただ彼は泣きながら最後までやり切り、その時の定期テストで単語の問題をある程度点数が取れたのです。その時に彼は少しだけ変わりました。今まではやっていないだけで点数が取れていなかったのだと、少し気づけたのです。本当に点数を取るにはどれだけの努力をしなければいけないのかに少しだけ気づけたのです。そこから彼は2度と間違い直しをしたくないという思いで、単語テストは勉強していましたし、単語テストもほぼ満点を常に取っていました。いやいやでも単語をしっかりと覚えるようになってからは、英語の点数がメキメキ上がっていきました。単語をきっちりとやるようになり、自然と文の作りも抵抗なく覚えられるようになっていったのです。もちろんものすごい高得点は取れませんでしたが、最初と比べると別人のように点数が取れるようになりました。

3. 現在


現在彼は理系の大学に通っています。もちろん英語はまだ苦手意識はあるようですが、大学入試では困らない程度にはできるようになったと言っていました。一緒にご飯を食べに行く機会があったのですが、その時に、「あの単語テストのことは今でもめちゃくちゃ覚えていて、本当に地獄でした。ただ、あれがきっかけで、単語の重要性が分かったし、単語を覚えれば、何となくでも英語が理解できるようになったんです。今でも何か暗記するときは覚えるまで書いて、やり切るようにしています。」と言ってくれました。ものすごい荒療治で、今では絶対にやらないですが、子どもたちには別の方法で基本の徹底と、最後までやり切ることの大切さは伝えていくことにしています。

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